1章 ブラウザゲーム_D7D  1話 D7D

  • 2012.09.28 Friday
  • 07:57


2009年6月末。

有名な猛獣を狩るオンラインゲームも1ヶ月しないでソロで攻城戦クリア。

「まぁまぁかな。人並みのゲーマーぐらいにはなったかな。」

端郎はそうつぶやいた。


端郎は生粋のゲーマーだ。

苦手ジャンルはあるものの、幅広いジャンルのゲームをこなし
事故前は国内大規模と言える何十万人、何百万人がプレイするいくつかのゲームで
全国レベルで上位争いをしていた。

3年前の医療ミスで体調を崩したので、
仕事やオンラインゲームを一時期休んでいたが、
体調が回復してきたこの年に仕事やオンラインゲームに復帰することにしたのだ。


リハビリにオンラインゲームをしていた端郎は
次なるゲームを探していた。


まだ全盛期ほどには回復していないが、
国内最大規模のオンラインゲームでも無い限りは 十分に活躍出来るぐらいに
回復していた。



2009年7月。

「いい加減やるゲームが無いなぁ。いつものことだけど。」

「市販の買っても大作以外は数時間とか1日ぐらいでクリアしちゃうし、ネットで何か無いかなぁ」


そうやってネットを探索していると、
1日5分 の文字。 

「1日5分なんてどうせ誇大広告だろ。で、なになに D7D(ドラゴンセブンドラゴン)?
4gamerとかオンラインゲームのレビューサイトを見るに  ※1 トラビアンみたいだなぁ。
トラビアンは以前のオンラインゲームの知り合いがやっていたっけ。」 


「よし!ブラウザゲーム初体験しちゃるか!」



登録のためにサイトに行くと
ベクミルタンがD7Dを運営していた。
ベクミルタンと言えば、ネットのサービスを運営している大御所だ。

「へぇ、ゲームにも手を出したのか。ゲームを知らないだろうに、大丈夫かな?」


アマチュアゲームを作ったことがある端郎は、
ゲーマーであると同時にゲーム制作にも少し精通している。
それだけに余計な心配しながらも登録した。



「慎重にゲーム開始前に軽い予習っと」

「なになに、選べる種族は ヒューマン、エルフ、アンデッドか。
エルフは魔法噴水で兵士の速度が20%up、ヒューマンは兵士の質が高くて攻撃up、アンデッドは
兵士の生産が早くてDKが強い」

「じゃあ、兵士の速度が速いとレベル上がるのも早いだろうし エルフにしよう。」

※2 効率厨な端郎はエルフを選んだ。


「んで、スタートダッシュとやらはふむふむ。

3鯖のLさんのサイトによさそうなの書いてあるな。

※3 wikiのデータで重要そうなのもザッと 頭に入れたしスタートするか。」


ポチッ


会員登録を済ませ、いつもどうりに気軽な気持ちでゲームスタートボタンを押した。

この時にD7Dと長く付き合うことになるとは全く予想もしていなかったのであった。



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※1 トラビアン  世界で最初に大ヒットしたブラウザゲーム。

※2 効率厨   数字を計算して、最高の効率でプレイするのに命をかけるタイプのプレイヤー。
ハシコはたまにしか命がけでプレイしない。

※3 wiki     ネットにある辞書的なまとめのサイト。ゲームでは1つのゲームにつき最低でも
1つある。広告収入目当てに乱立することも多い。